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1.2.6 全塑性モーメント



 ・ 塑性:非常に大きな荷重がかかり部材の変形がもう元に戻れない状態

 ・ 弾性:変形がまだ元に戻れる状態

 ・ 荷重の大きさと部材の状態:(荷重小)弾性→塑性→崩壊(荷重大)

 ・ 全塑性:荷重が大きくなるにつれ応力分布が変化、圧縮・引張の分布が矩形になった時

       

 ・ 全塑性モーメント:部材内の応力度分布が全塑性状態にあるときのモーメント

 ・ 全塑性モーメントの求め方

    【例】幅(x)せい(y)の梁の全塑性状態における応力を示す

      

     上記の状態における全塑性モーメント(Mp)は応力分布図をちょこっとパースペクティブにして

        

     ブロック部分の片方(圧縮or引張)の体積にブロック図心間距離(j)をかけた値となる

     

 ・ 合成垂直応力度:軸方向力による応力度+曲げモーメントによる応力度となるので注意

 ・ 1級建築士の問題は合成垂直応力度より全塑性モーメントを抽出 ← 解法は以下参照



「全塑性状態にある応力度分布から曲げ応力度のみ(全塑性モーメント)を抽出できる」

以下の断面において垂直応力度の分布が図のように全塑性状態にある場合の軸圧縮力と曲げモーメントを求めよ

   




1 応力度分布図を垂直応力度・曲げ応力度に分割

2 全塑性モーメントを求める

3 軸方向力を求める




 以下の断面において垂直応力度の分布が図のように全塑性状態にある場合の軸圧縮力と曲げモーメントを求めよ